こんにちは、看護師から治験コーディネーター(CRC)に転職した夏樹です。
治験コーディネーターの仕事って、調べれば出てくるけど、具体的になことはわかりにくいですよね。
- どんな服装なの?
- どんな場所で仕事をしているの?
- 治験の説明はどんな風にするのか?
- 治験薬の取り扱いやスケジュール調整は?
- ぶっちゃけ、大変そうなの?
そこで、治験コーディネーターの仕事を詳しく知るためにおすすめなのは「治験に参加してみること」です!
被験者として、間近でじっくり治験コーディネーターの仕事を観察できますよ!
ちなみに治験コーディネーターになりたいとか関係なく、ただ単に治験に参加してみようかな?でも、危険なのかな?と不安に思われている方にも、ぜひ読んでいただければなーと思います。
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治験登録サイトおすすめ4選!【現役治験コーディネーターが解説】
この記事は「治験のボランティアしてみようかな?」とお考えの方向けの記事です。 私は「治験コーディネーター(CRC)」として、医療機関で治験のお手伝いをする仕事をしています。 候補の方に治験 ...
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目次
治験って危険じゃないの?怖いなぁ、と不安な方へ。
治験って人体実験のようなマイナスイメージがありませんか?
私も治験参加の候補者の方に治験の説明をすると「モルモットみたい…」「人体実験…?」と言われたりします。
マイナスイメージがあると仰る方も少なくありません。
しかし、実際治験コーディネーターとして働いてみると「私この治験参加してみたーい!!」と思う治験がたくさんあります(^^)
治験ってそんなに怖いものではないんですよ!
治験とはどのようなものか、治験コーディネーターとはどのような仕事か?
治験に参加してみることで得られる情報がたくさんあると思います。
続きで詳しく説明していきますね。
治験に参加するメリット
まず、治験に参加することで得られるメリットについて説明します。
最新の治療を受けられる
現在開発中の新薬を使って治療を受けることができます。
治験コーディネーターに転職をお考えの方だとお若いと思うので、特に大きな疾患はないよーという方がほとんどかもしれませんが、若い方でもよくある疾患の治験も多いです。
- アトピー性皮膚炎
- インフルエンザ
- にきび
- 鼻炎
- 月経痛
無料で健康状態をチェックしてもらえる
治験には規定の検査があります。
それぞれの試験によって違いますが、採血や心電図、尿検査、その他試験特有の検査があり、検査代はすべて製薬会社が負担するケースがほとんどです。
普段はしないような検査を無料で行ってもらえるため、健康状態を詳しく知るチャンスです。
未来の医療に貢献できる
ちょっと漠然としていますが…
今私たちが飲んでいる薬は、すべて治験によって有効性・安全性が確認され、厚生労働省に承認を受けて使用されるようになったものです。
過去に治験に参加し、貴重なデータを提供してくださった被験者の方がいるからこそ、今いろんな薬を使うことができているのです。
治験に参加することによって、将来多くの人を助けることができます。
私はひどい花粉症なので、アレグラの治験に参加して下さった方々には足を向けて眠れません…!
負担軽減費がもらえる
試験ごとに規定の負担軽減費の支払いがあります。
この負担軽減費というものは、治験に参加したことで通院回数が増え、増えた交通費などの負担を軽減するためのものです。
治験参加への謝礼金ではありません。
(なので、声高にメリットと言って良いのかはわかりませんが…笑)
通院の治験の場合は、治験の来院一回につき7000円~10000円程度の負担軽減費が支払われるケースが多いです。
ちなみに治験の規定の来院日ではなくても「風邪をひいた」「発疹ができた」「胃が痛い」等…、
何か不調があって受診する場合、治験における有害事象の確認のための来院とみなされ、こちらも負担軽減費をお支払いできることがあります。
(※各試験の規定や、治験薬の投与状況によってお支払いできないこともあります。)
負担軽減費をもらいながら、治験のお仕事をのぞいてみよう!
治験に参加するデメリット
次に、治験に参加するデメリットについて説明していきますね。
治験薬が効かない可能性がある、予測できない副作用が発現する可能性がある
新薬だと投与症例数がまだ少なくデータが少ないという点と、プラセボ(偽薬)群に割り当てられる場合があるという点で、有効性が認められない可能性があります。
また、未知の副作用が出る可能性もあります。
治験についてあまり深い知識のない方は、これが怖いポイントではないかと思います。
しかし、治験薬は既に非臨床試験(動物実験など)で薬物動態や安全性について十分検討されており、治験の計画を厚生労働省に提出し、内容に問題がないと判断されたもののみ実施できるようになっています。
また、治験薬は非常に慎重に投与されます(最初はごく少量から投与開始する、頻繁に全身検査を行うなど)。
それに治験薬でなくても、既に承認されている薬でも未知の副作用が出る可能性がないわけではありません。
また、治験薬といっても全てが新薬ではありません。
以下のようなケースで、既に発売されている薬の治験も多いです。
●適応拡大・・・例えば、鼻炎で認可されている薬が、皮膚の痒みにも効果があるのではないかという検討
●形の変更・・・同一成分で、錠剤だったものを貼付剤やシロップにして、有効性・安全性が保たれているかの検討
●合剤・・・胃薬と痛み止めなど、別々で承認されている2種類の薬を合わせた薬剤の有効性・安全性の検討
不安な方は、治験コーディネーターの説明を聞いて、このような既に承認されている成分の薬の治験に参加してみるのも良いでしょう。
採血や心電図などの検査の回数が増える
治験の規定の検査は決まっている通りに実施しなくてはなりません。
そのため、採血など侵襲的な検査の回数も増えてしまいます。
頻繁に身体検査ができる、とメリットととらえるかは人それぞれです。笑
通院回数が増える、スケジュールを守る必要がある
試験により参加期間は数週間~数年と様々ですが、ポイントごとに規定の検査を実施しなければならないため多くの場合通院回数は増えます。
また、治験の検査はアロワンスといって基準となる日からずらせる日程の範囲が決まっています。
(基準日±1週間の間に規定の検査を実施する、など)そのため、通院のスケジュールは守らなければなりません。
日誌の記載や電話連絡などの負担が発生する場合がある
全てではありませんが、症状日誌や服薬日誌を記載して持参しなければならない試験もあります。
また「ちょっと風邪気味だから残ってた風邪薬飲もうかな?」「食べ過ぎてむかむかするから胃薬飲もうかな…」というような些細なケースでも、治験コーディネーターに連絡をして治験薬との飲み合わせが悪くないかを確認しなければなりません。
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その他、治験に参加する上で押さえておきたいこと・・・
治験に参加するかどうかは自由に決められる
スケジュールや検査内容、治験薬の成分などはそれぞれの試験によって異なります。
そのため、詳しい治験の内容の説明を受けてそこで「参加は無理そうだな」「なんとなく嫌だな」と思われた場合、断っていただいてかまいません。
説明したけれど、やっぱり参加しない…というお返事をもらうケースはよくありますので、なんとも思いませんよ!
ご心配は不要です(^^)
一旦参加しても、いつでも中止したいときに中止できる
治験開始からの全期間を通して、いつでも希望があれば中止することができます。
特に、こういう理由なら中止できない!ということもありません。
どんな理由でも中止することができます。
治験は怖いものではありません!気軽に参加してみてくださいね(^^)
治験に参加することについてのまとめ
治験コーディネーターの仕事に興味をお持ちでしたら、治験に参加するのはとってもおすすめです♪
そして、治験コーディネーターから見て治験は非常に効率が良いバイトボランティアです!
ただ、試験内容によっては治験コーディネーターがあまり関わっていないものもあるかと思います…。
が、治験の被験者募集のサイトに登録してみると、色々な治験の概要を知ることができて興味深いです!
また、ご家族にもちょうど良い治験があればぜひ紹介してみてください☆
(個人的には、もしお時間が許すなら来院回数が多い試験がお勧めです。その分、負担軽減費が増えますので…私もこの仕事でなければ、参加してみたいです!笑)