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SMOと病院の治験コーディネーター(CRC)の違いは?

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こんにちは、看護師から治験コーディネーター(CRC)に転職した夏樹です。

 

治験コーディネーターはSMO(会社)か病院どちらかに所属します。

SMOに所属する治験コーディネーターのほうが多いのですが、仕事内容や待遇に違いはあるのでしょうか?

 

私はSMOに所属しているので病院のことはわからない部分もあるのですが、私なりに分析してみました。

結論としては、仕事内容や遵守すべき省令は同じだけれど、毛色の違いはあるかも。

待遇はそれぞれメリットデメリットがある。という感じです。

 

くわしく説明しますね。

 

SMOと病院の治験コーディネーター(CRC)の仕事内容の違い

まず、SMOの治験コーディネーターも病院の治験コーディネーターも、みんなGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)を遵守して仕事をしています。

このGCPでは治験の手順がとても細かく規定されています。

 

  1. 治験薬のラベル表記内容や配送方法
  2. 被験者の選定方法
  3. 報告書の作成方法
  4. 治験の説明文書に記載されるべき内容 等々…。

 

挙げたのはごく一部ですがこのほかにもきっちり治験の基準が定められており、治験コーディネーター(と治験に関わる人)はこのGCPに従って仕事をしています。

 

そのため、SMOでも病院でも治験コーディネーターの仕事内容としては大きく異なりません。

 

ただ、冒頭でも触れましたがちょっとした毛色の違いはあるかもしれません。

いち治験コーディネーターの印象という感じで読んでいただければ…と思うのですが、具体的には以下のような感じです。

 

  • SMOのCRC:企業案件を担当することが多い
  • 病院のCRC:企業案件の他に、医師主導治験や臨床研究を担当することもある

 

大学病院や基幹病院だと、SMOの治験コーディネーターと病院の治験コーディネーター両方が働いているところがあります。

 

その場合、SMOが担当しているのは企業案件(製薬会社から依頼された治験)であることが多いです。

 

一方、病院の治験コーディネーターは病院の直属で顔ぶれもあまり変わらないので、医師ともやり取りしやすく信頼関係もできています。

 

そのため、病院の治験コーディネーターは医師主導治験(医師が自ら計画して実施する治験)など、より医師と深くかかわる必要のある試験を担当していることが多い印象です。

 

SMOの治験コーディネーターがいない病院もありますのでこの限りではありませんが、このあたりが毛色の違いの印象です。

 

SMOと病院の治験コーディネーター(CRC)の待遇の違い

待遇についてですが、給与や休みの取りやすさについては病院ごとの違い・SMOごとの違いが大きいです。

 

求人を見ていると、大きな病院の院内の治験コーディネーターは給与が高い求人もあるのですが、治験コーディネーター未経験の人の募集はあまりないです。(経験者だから給与が高いということ)

逆に病院の治験コーディネーターは契約社員としての募集も多く、給与が低い場合も。

また、病院によってはフレックスタイム制が使えなかったり、SMOにくらべて融通が利きにくいところはありそうです。

 

転職をご希望の方は、ご自身の通えるエリアでどのような求人があるか、待遇はどうなのか転職エージェントの方にまとめて確認するのがおすすめです。

 

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SMOと病院、それぞれのメリット・デメリット

私の印象としての病院とSMOの治験コーディネーターのメリット・デメリットについて一覧にしてみました。

 

  SMOのCRC 病院のCRC
メリット

・フレックスタイム制など融通が利きやすく働きやすい

・有給休暇が取りやすい

・自分の担当施設でのびのび仕事できる

・大手のSMOだとスタッフが多く、浅くさらっとした付き合いで仕事ができる

・研修制度が整っている

・幅広い分野の試験に携わることができる(SMOが様々な試験を取り扱っている場合)

・休憩時間などにゆっくり息抜きできる

・病院内のスタッフと信頼関係が築きやすく、仕事がしやすい

・施設間の移動がなく、無駄な時間を使わなくて済む

・職場が固定なので、急に遠くの施設の担当になって通勤時間が増えたりすることがない

・休みの日に携帯を持たなくていいことが多い

・転勤の可能性がない

・困ったときにすぐに上司に相談できる

デメリット

・医療機関のスタッフと信頼関係を築いていくのが大変(気をつかう)

・施設間の移動がある

・困ったときにすぐ上司に相談できない場合がある(一人で施設対応していて、上司に電話がつながらないなど)

・転勤の可能性がある

・時間外や休みの日も社用携帯を持ち歩く必要がある

・数ヶ月毎に担当施設が変わることがあるため、新しい試験の勉強や施設での動き方など覚えることが多い

・病院によるが働き方に融通が利きにくいことがある(フレックスタイム制がない、有給休暇が取りにくいなど)

・スタッフが少なく閉鎖的なため人間関係が面倒

・職場が1ヵ所固定なので、上司の目が窮屈かも

・スタッフの入れ替わりが少ないため、研修制度などはSMOほど充実していない

・休憩時間や移動時間に外出して息抜きすることができない

 

私は自分のペースで息抜きしながら仕事したいタイプなので、これをまとめながらやはりSMOの治験コーディネーターが向いているなぁ…と実感しました。

 

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SMOと病院の治験コーディネーター(CRC)の違いについてまとめ

SMOの治験コーディネーターと病院の治験コーディネーター、仕事内容は同じですが色々と雰囲気の違いはあります。

私の同僚には院内CRCを辞めてSMOに入社してきた人も、院内CRCになるために退職した人もいます。

 

どちらもメリット・デメリットがありどちらが合うのかは人それぞれですが、合う職場が見つかると良いですね。

 

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