こんにちは、看護師から治験コーディネーターに転職した夏樹です。
よく「治験コーディネーターに転職しようと考えているのですが、なにか勉強したり準備しておくことはありますか?」と聞かれます。
結論から言うと面接対策をしっかりしておくといいかなというところなのですが、具体的に説明していきます。
目次
治験コーディネーターへの転職前に準備すること
面接対策というと堅苦しい感じがしますが、実際のところは以下の3点です。
- 志望動機や質疑応答の回答を練り上げておく
- 治験の簡単な流れと治験コーディネーターの仕事について理解しておく
- ビジネスマナーを身に着けておく
この3点について説明します。
志望動機や質疑応答の回答を練り上げておく
これはどの業界への転職でも基本ですよね。
…ですが、ぶっちゃけ看護師だと「なぜこの病院で働きたいか?」という理由がそこまで強くなくても採用されたりしますよね。
ただ、治験コーディネーターの転職は違います!
- なぜ前職を辞めて、新しい分野である治験コーディネーターになろうと思ったのか
- なぜ他のSMOではなくてこの会社なのか
という、あなたなりの強い理由が必要です。
なぜ治験コーディネーターになりたいのか?
私もそうなのですが、実際治験コーディネーターになりたいと思うきっかけって「夜勤がない」とか「土日休み」とか「残業代が出る」とか…看護師よりいい環境、待遇で働きたい!っていう理由が多いと思います。
心の中ではそれでいいんですけど、いざ面接の時はそれなりにちゃんとした理由を用意しなければいけません。笑
志望動機ですが、医療機関で働いていれば薬に関するエピソードはだれしも持っているのではないでしょうか。
- 新しく承認された薬の効果に感動した
- 患者さんから薬に関する不安や不満を聞く機会があった
- ドラッグラグの問題について考えることがあった など…。
そこから創薬や治験に興味を持った…とつなげていきましょう。
なぜこのSMOでなければいけないのか?
治験コーディネーターに転職する際は、いくつかのSMOをかけもちで面接を受けるのが一般的です。
- A社の企業理念は○○で…
- B社は提携医療機関が多そう…
- C社は幅広い年代の人が活躍しているっぽい…
など、それぞれの会社の特色はHPなどでなんとなくつかめますが、なんだかいまいち決定打に欠けますよね…。
「なぜその会社を選んだのか?」というポイントはしっかり押さえておくべきです。
その点ではやはり、転職サイトのエージェントの方に志望動機をチェックしてもらうと良いでしょう。
転職サイトの方は、それぞれのSMOの社風や理念などと絡めてどのような志望動機なら選考を通過しやすいかというノウハウを持っているので、ぜひ相談してみてください。
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治験の簡単な流れと治験コーディネーターの仕事について理解しておく
これはもちろん、前項の「なぜ治験コーディネーターになりたいと考えているのか」というところに通じるためとても重要です。
↓↓↓こんな志望動機だとちょっと「ん?」と思われるかも…
- 新しい薬を開発したいと思い治験コーディネーターを目指しています
- 患者さんに寄り添った医療人になりたいと思い治験コーディネーターになりたいです
なぜなら、薬の開発自体が治験コーディネーターの仕事ではないですし、被験者対応は治験コーディネーターの業務内のおよそ3割程度なので、患者さんに寄り添いたいなら看護師やコメディカルのままのほうがいいからです。
治験コーディネーターの仕事をじゅうぶん理解したうえで転職を希望しているのか?
という点はかなり見られているので、ここは押さえておきましょう。
同様に、治験の流れ(どのような段階を踏んで薬が世に出てくるのか)についておおまかに知っておくことも治験コーディネーターの仕事内容を理解するうえで重要です。
とはいえ何か本を買って読むということまでは必要なく、インターネットで「治験とは」「治験コーディネーター 仕事内容」などで検索すれば理解できる範囲で大丈夫です。
JASMO(日本SMO協会)のHPにも治験コーディネーターの業務についてざっと載っていましたので、目を通しておくと良いと思います。⇒日本SMO協会
ビジネスマナーを身に着けておく
医療機関で働いていると苦手ですよね、ビジネスマナー…。
メールの送り方や名刺交換の方法などは入社後でも間に合いますが、面接に関するビジネスマナーについては事前に勉強しておきましょう。
面接時の入室方法、座り方、服装や持ち物はもちろん、敬語についても今一度勉強しなおしておきましょう。
治験コーディネーターに転職するのに勉強は必要?
その他、「薬理学や治験関連の詳しい勉強をしておいた方がいいか?」とか「自分の専門領域以外の勉強をしておくべき?」などの質問を受けることがあります。
正直な話、私は転職前にそういう勉強はぜんぜんしませんでした!
私がしたのは上に挙げた3点のみです。
もちろん、薬理学や治験について知識を深めておくと後々役立ちますし、専門外の領域の知識もあるといいでしょう。
でも、お仕事しながらこれらの勉強って…けっこうキツいですよね…。
私はSMOに入社してから治験の詳しい流れや省令などのオリエンテーションを受け勉強しました。
ですが、今もGCP(医薬品の臨床試験の実施の基準に関する省令)はハンドブックを手元に置いていつでも確認できるようにしながら仕事をしていますし、他の治験コーディネーターも同じです。
膨大だし覚えきれないんですよね…。
実際に業務が始まってからの方が、勉強したこともすぐに反映されて頭に入りやすいです。
また、他領域の勉強についても、担当試験が決まってからの勉強で間に合うと思います。
予想もしなかった領域の試験を担当することになったりしますしね。
以上、治験コーディネーターへの転職前に準備しておくことについて、私の転職時を振り返って説明してみました!
↓↓↓治験コーディネーター(CRC)への転職を迷っている方へ…
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